ジン典

第35話 動き始めた時間

あらすじ

珍しくケンカをしてしまったあらし

を驚かせようとする一を、あらしが強くたしなめたのがきっかけだった。

いつものように意地を張る一に対し、あらしはいつになく頑固で、二人とも子供のように声を荒げるばかり。

結局、「女はすぐに顔のいい男の肩を持つ」と言い捨て、一は行ってしまった。

マスターにも「らしくない」と言われ、黙り込んでしまうあらし。

(潤ちゃんは本当は女の子なんだよ 贔屓した訳じゃないもん)

(本当は女の子だから………)

(………女の子だから?)

脳裏に一の無邪気な笑顔が浮かぶ。そして、その隣には潤の姿が。

自分の心の中に起きた異変に気づき、あらしは戸惑いの色を隠せなくなる。

一方、アオダイショウを探していた一は、地面に奇妙な穴を発見。

それは、方舟の地下に隠された防空壕へと続いていた。

データ

巻末コメント (コメント欄なし)
前ヒキ 方舟での、いつものような日常の中で──…。
後ヒキ 止まっていたはずのこの夏の時間が、動き始める──…。
ページ数 28
初出 ガンガンJOKER 2009年 7月号
発売日 2009年6月22日
表紙
扉カラー頁
収録巻 第6巻

ガンガンJOKERでの同時掲載物

単行本での修正点

内容
089 台詞「羽黒高校」「3番ピッチャー宮本」→「ICU高校」「3番、サード宮本」